阪神競馬場
一大決心をして行ってきた。
学生時代を過ごした場所へ。
新幹線は使わず、当時のように在来線を米原で乗り換える。
大阪までちょうど2時間。
大阪駅に降りるのはたしか20年ぶりだ。
駅は工事中だったせいもあるが、何か垢抜けない印象。これがカッコをつけない関西風なのか。
まるで初めての場所のように迷いながら阪急梅田駅へ。
ここは変わっていない。焦げ茶の電車はやっぱり磨きこまれてピカピカだ。
西宮北口で乗り換える。
この駅は大改装されてまだ工事中。迷いまくり。
今津線に乗ってしまい、同じ電車でまた戻る。
目的地の仁川に着いたのは予定時間を1時間もオーバーした12時45分だった。
下宿のあたりを見ながら競馬場へと思い、駅を出ればもう右も左もわからない変わりよう。驚いたことに改札口から競馬場までの直通通路まで出来ている。
吸い込まれるようにそこに入ってしまう。
その競馬場。
開催日ではなく、しかも土曜日のせいか閑散としている。
ガードマンや清掃員の数のほうが多いくらいだ。
場内はどこも美しく阪急電車のようにピカピカだ。
高い寺銭を取るだけのことはある。
馬券の飛び散るイメージしかないわたしには軽いカルチャーショックだった。
噴水近くのベンチで読書していたら知り合いに会う。
せっかくなので馬券の買い方を教えてもらう。
東京8Rくちなし賞を単勝で買ってみる。1番人気の④を500円。
馬券を買うととたんにレースが面白くなるから不思議だ。欲に目が眩むわけでもないだろう、軽い運試しの感覚か。
正面の大きなスクリーンで出走を待つ。
ブレーブビスティは最後追い上げたものの届かず、残念賞。500円は施設利用費ということで、JRAに寄付した。(笑)
真夏のようにきつい日差し。
子どもたちは噴水で水遊びをしている。
大人は(わたしは)生ビールで涼を取る。
開催日ではない競馬場の静けさもまたいいものだ。
馬券おじさんたちは皆寡黙で自分の世界に入り込んでいる。勝っても心でガッツポーズなのか。
楽しそうなのは学生と家族連れだけ。
競馬って孤独な遊びだと改めて思う。
群れず、一人でいることが好きな人によく似合う。
帰り、昔バイトしていた喫茶「香月」を探すが、その場所にはなんとコンビニが。
HPを見ていなかったら諦めただろう。
駅の反対側に移転していたのだ。
それは喫茶というよりも大衆食堂に様変わりしていた。
喫茶店を任されていた息子さんは、今は大将になって工場で和菓子を作っているらしい。
店は当時婚約者だった奥さんが切り盛りしていた。
きれい好きな大将が磨き上げていた調理場は、雑然とした家庭の台所と化し、店の子どもが遊ぶ店内にはかつてのロマンティックな雰囲気はない。
目がきらきらしていた婚約者さんは、生活に疲れた人の風情でカウンターの向こうにいた。
やっぱり青春プレイバックは思い出の中でこそ成り立つ。
現実は日々変わり、あるのは今だけだ。
過去ではなく今の私を確かめるためのプチ旅行は、未来に繋がるものとして競馬場の新しい思い出を作ってくれたのだった。
学生時代を過ごした場所へ。
新幹線は使わず、当時のように在来線を米原で乗り換える。
大阪までちょうど2時間。
大阪駅に降りるのはたしか20年ぶりだ。
駅は工事中だったせいもあるが、何か垢抜けない印象。これがカッコをつけない関西風なのか。
まるで初めての場所のように迷いながら阪急梅田駅へ。
ここは変わっていない。焦げ茶の電車はやっぱり磨きこまれてピカピカだ。
西宮北口で乗り換える。
この駅は大改装されてまだ工事中。迷いまくり。
今津線に乗ってしまい、同じ電車でまた戻る。
目的地の仁川に着いたのは予定時間を1時間もオーバーした12時45分だった。
下宿のあたりを見ながら競馬場へと思い、駅を出ればもう右も左もわからない変わりよう。驚いたことに改札口から競馬場までの直通通路まで出来ている。
吸い込まれるようにそこに入ってしまう。
その競馬場。
開催日ではなく、しかも土曜日のせいか閑散としている。
ガードマンや清掃員の数のほうが多いくらいだ。
場内はどこも美しく阪急電車のようにピカピカだ。
高い寺銭を取るだけのことはある。
馬券の飛び散るイメージしかないわたしには軽いカルチャーショックだった。
噴水近くのベンチで読書していたら知り合いに会う。
せっかくなので馬券の買い方を教えてもらう。
東京8Rくちなし賞を単勝で買ってみる。1番人気の④を500円。
馬券を買うととたんにレースが面白くなるから不思議だ。欲に目が眩むわけでもないだろう、軽い運試しの感覚か。
正面の大きなスクリーンで出走を待つ。
ブレーブビスティは最後追い上げたものの届かず、残念賞。500円は施設利用費ということで、JRAに寄付した。(笑)
真夏のようにきつい日差し。
子どもたちは噴水で水遊びをしている。
大人は(わたしは)生ビールで涼を取る。
開催日ではない競馬場の静けさもまたいいものだ。
馬券おじさんたちは皆寡黙で自分の世界に入り込んでいる。勝っても心でガッツポーズなのか。
楽しそうなのは学生と家族連れだけ。
競馬って孤独な遊びだと改めて思う。
群れず、一人でいることが好きな人によく似合う。
帰り、昔バイトしていた喫茶「香月」を探すが、その場所にはなんとコンビニが。
HPを見ていなかったら諦めただろう。
駅の反対側に移転していたのだ。
それは喫茶というよりも大衆食堂に様変わりしていた。
喫茶店を任されていた息子さんは、今は大将になって工場で和菓子を作っているらしい。
店は当時婚約者だった奥さんが切り盛りしていた。
きれい好きな大将が磨き上げていた調理場は、雑然とした家庭の台所と化し、店の子どもが遊ぶ店内にはかつてのロマンティックな雰囲気はない。
目がきらきらしていた婚約者さんは、生活に疲れた人の風情でカウンターの向こうにいた。
やっぱり青春プレイバックは思い出の中でこそ成り立つ。
現実は日々変わり、あるのは今だけだ。
過去ではなく今の私を確かめるためのプチ旅行は、未来に繋がるものとして競馬場の新しい思い出を作ってくれたのだった。

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